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2023.11.18

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「SETO INLAND LINK」✖パントーン・フューチャー・スクール

パントーン・フューチャー・スクールの森本です。

先日、美観地区にて本社主催の「SETO INLAND  LINK」が開催されました。

 

子どもたちが本物のアートに触れる機会を持ち、自由な感性で表現ができることを目的としてパントーン・フューチャー・スクールはデザイナーの津野青嵐さんと一緒に『大切な人のために作る服』というテーマで合同作品を制作することになりました。

 

8月初め、津野さんをはじめ、制作チームのスタッフの皆さんと一緒にワークショップを行い、8名のお子さまに参加していただきました。

 

一日目はまず、『自分の大切な人』の絵を描いていきます。たくさんの絵具やカラーペン、色鉛筆スプレーなど自分たちではなかなか触れることのないものがあり、みんなとても興味深々!

画用紙に思い思いの絵を描き、その後はキャンバスへ描いていきます。

 

『大切な人』はさまざまでお母さん、お友達、ペットの猫、亀、ぬいぐるみ・・などなどお子さま方の素敵な絵が見られました。

 

二日目は昨日描いていた『自分の大切な人』に着せたい服を形にしていきます。

本社である癒toRi18のデニム生地や布を使って、自分が作る洋服をイメージして膨らませていきます。大きなデニム生地にスプレーで模様を描いたり、布の端切れをつけていったり、ラメでキラキラさせたりとお子さま方の自由な発想に驚かされることがたくさんありました。

 

 

 

三日目は昨日の生地を着ることができるように形にしていきます。袖になる部分を布用のホッチキスでとめたり、針を使って形を作っていきます。ミシンに初めて挑戦するお子さまもいました!津野さんやスタッフの皆さんにもお手伝いをいただきながら、思い思いの洋服を完成させていきます。服だけでなく、靴やアームカバー、髪飾りまでさまざまなものが出来あがりました!

 

 

最後には完成したものを自分で身につけてファッションショーも行いました!

1人ひとりが好きな音楽を流してもらいながら、堂々とみんなの前を歩いていく姿やいきい

きとした表情で歩くその姿に職員一同とても感動しました!

三日間を通して出来上がったお子さま方の「大切な人のために作る服」を形にしていただき、倉敷物語館の展示にて完成となりました。

自分の気持ちや感情の表現をすることが難しいお子さまが多くいる中、今回の活動の中では自分の「これがしたい!」「こうやりたい!」という思いを形にすることが出来ていました。言葉だけでなく様々な表現方法を用いることで伝えられた経験や自己表現をすることに繋がっているのだなと感じられる時間になりました。支援する側がやらせようとするのではなく、子どもたち自身が自分で考え、自分で作ることがとても重要なのだと思います。

今回の経験をいかし、パントーンでは一人ひとりのお子さまが自分を表現する場所を提供し、安心してすごせる場所となるようにしていきたいと考えています。

 

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